チェ・ゲバラの命日に映画”エルネスト”を観に行ってきました!
まず驚いたのが主演のオダギリジョーさんのセリフが終始スペイン語であったこと、にもかかわらず演技力が素晴らしかったことです。演技がとても自然で、まるでフレディがすぐ前にいるようで映画館にいることすら忘れて引き込まれていました。

日系ボリビア人フレディの最期のシーンは、考えさせられることがありそんな中、アナタボリビアの秋元さんの美しい歌声で我に返る、そんな映画でした。
もう一度じっくりと観てみたいと思わせられる映画です。
まだまだ余韻が覚めない中、たまたま自宅を訪ねてくれた方々に、映画の話をしていて疑問に思っていたことがわかった気がしました。

自分の辛い経験でもある、お手伝いさんの話をしていたときでした。当時、日本円で月、五千円から一万円で先住民系のお手伝いさんを雇うことができました。子供のころから”人はみな平等”と教育されて育ってきたこともあり、お手伝いさんを友人のように思い、そう接してきましたがこの考え方はお手伝いさんをダメにしてしまう、と日系の方に非難されました。結果その方の仰る通りでした。お手伝いさんはうちが帰国後雇い主に解雇されたという経緯がありました。教育はある意味洗脳であり、日本の教育は歴史の流れに沿ったよい洗脳だといえますが他の国にその価値観を押し付けるのはあまりに無責任なのだと思い知らされた出来事でした。

ゲバラが広島を訪れた際に、なぜ君たちは怒らないのか?という問いかけから始まり、寝る間も惜しみ医師を目指していたフレディが革命支援隊に加わることになった経緯、心の微妙な動きを表情や声のトーンで見事に表現されています。
見果てぬ夢をみて何が悪い・・・人間はあまりに脆弱で儚い、そして美しく強いものだと感じる映画です☆